SUMMARON 35mm F3.5
先日横浜へ行った時に撮影したカット。もちろん正方形にトリミングしているよ。
この時に持って行ったのは、ライカのレンズの中でも比較的入手しやすい値段で、写りだって定評ある「ズマロン」で、「サンハン」と親しみを持って言われるレンズでした。
夕暮れ時を歩いていて、「あ!観覧車を長時間露光で撮ってみよう」と思い立った時のことをつらつらと。
思い立ったはいいけれど、三脚はない。ついでにレリーズもない。多くのデジタルカメラは、レリーズがないと長時間露光っても30秒がマックスかな。あーこりゃこりゃ、どうしよう。と思いつつ周りを見渡すと、ちょうどいい感じの場所に、ポストがありました。四角いポストなので、てっぺんは平らになっています。ここにズマロンをつけたA7RM2を鎮座させてみたら、ほぽほぽいい感じ。もう少し上を向いてくれたらベスト。ってことで、バッグの中にあった小さなハンドタオルを出して、レンズの下にかませてみると、うん。これで角度はいい感じ。ただし、このままシャッターを手で押すと、当然ブレる。タオルを挟んだままならば、慣性の法則でほぼ動かないけど、「押す」という力のベクトルが下方向へ入る場合、不安定なタオルなので、ブレてしまう。ブレを回避するためにセルフタイマーにしてみる。しかし、ブレる。なぜかと考えたは、シャッターでした。私がSONYのカメラを使う場合、大抵は「電子先幕シャッター」というモードを選択しています。通常のシャッターだと先幕と後幕が交互に動くので、音と振動が電子先幕シャッターの倍になります。が今回の場合、後幕が物理的に動きながら店じまいをするようにシャッターが閉じて露光終了となるのですが、その動きすら不安定なカメラの設置ではブレを発生させちゃうんですね。そこでできるのかわかりませんでしたが、完全な電子シャッター、SONYでは「サイレントシャッター」と呼ぶ機能を使いました。これがバッチリ正解。もちろん最新のA9と違ってアンチディストーションってことにはなりませんが、まぁ長時間露光だし、被写体が動いているので被写体ブレしてなんぼ、という状況なので、これで行くことにしました。
という写真。
いやー、長年ズマロンを使ってきたけど、F16まで絞ったのは初めてだった。