α7R IIの場合の高感度
お気に入りのカメラ「α7R II」(以下A7RM2)は、ソニーアルファシリーズの中でも約4240万画素という「高画素」を基本ベースとしたモデルです。しかしながらソニーの「世界初の裏面照射型構造フルサイズセンサー」の採用もあって、過去言われてきた「高画素になると1画素に対する受光面積が小さくなるから高感度に弱い」をブレイクスルーしています。
んが、私の仕事範囲としては、通常使用のISO25600はおろか、拡張設定のISO102400なんて使うことはほぼありません。
経験則からして、「超高感度を使った日にゃ、ノイズまみれで黒の締まりも悪くて見るに堪えない画像」ということは想像の範囲内です。しかしながら、もしも使わなければならない状況になった時には、どのような映像になるのかを知っておくことは重要なことです。
と思っていて、使ったことがありませんでした。
不意に思いつく
先月の満月は「ストロベリームーン」という名称があるようで、今年1番小さく見える満月で、その姿が水平線近くにある時にピンクに染まることがある。という話でした。
で、いつものように望遠鏡とA7RM2を持って撮影に出ましたが、山の向こうには厚い雲が。満月が昇っていい時間となっても、ちっとも顔を出してくれる様子がありませんでした。そんな、「早く出てこないかなー」と思いつつずーっと空を眺めていた時に、雲の切れ間から月光が見え始めたではないですか。これはちょっと期待できそうと思った次の瞬間。
最高感度にして雲を撮ってみよう!
って思いつきました。もーねー、ずーっと2時間ぐらい空を眺めていた私への、写真の神様のプレゼントだと思いましたよ。
ということで、満月がまだ空に出ていなくて、それでも少し漏れた月光が別の雲をうっすらと照らしている様を撮ってみると、これがなかなか興味深い映像に見えました。ザラッザラのノイズもなんかいい感じ。また別の機会にもトライしてみようかと思うわ〜。
A7RM2 + BORG 77EDII
ISO 102400の習作