2月末にアップした「顔検出(瞳AF)の検証」動画は、まぁ、海外のフジユーザーから叩かれましたw
詳しくはこちらで動画を確認ください。
ということで、フジ、ニコン、キヤノン、ソニーの各カメラのファームウェアも春先から初夏にかけて実施されて、顔検出が瞳AFとなってかつコンティニュー撮影時にも機能するようになった(要約)ので、再度検証してみました。んが、思っていたよりも動画編集が大変で、公開が11月になってしまいました。アゥ。
反省材料としては、編集している間にNikon Z6とCanon EOS RとSONY a9に関してはファームウェアがアップデートされたり、そもそもa9はa9IIが発売になったり、レンズの明るさを揃えたつもりがRFレンズに24-70mm F2.8が出たりと、状況が変わっちゃったことです。早くやらないとダメですね。
あとは、マトリクス表示(写真のように4つのHDMI入力を4分割表示すること)ができて、それを1080/60pできれば2160/60pで出力できる機材が欲しいです。そのようなビデオスイッチャーが存在することは知っていますが、ホイッと購入できるような価格じゃありません。
なんとなく「Z6にしてもEOS Rにしてもメーカーのフラッグシップじゃない中級機なのにa9と比べるなんて」という声がチラホラしているように感じます。んがしかし、現時点で各カメラメーカーのミラーレスラインナップの最上位(というかオンリーワン状態)をピックアップしたまでで、そこを突っ込まれても困ります。むしろ最高1秒20コマシャッターで、顔・瞳AFでしかも追いかけ(トラッキング)して、秒60回AFとAEチェックをしているa9に比べて、これだけの能力を持っているカメラ、という評価をして欲しいのですが。。。
全体的な感想とすれば、a9以外のどのカメラも素敵に仕上がっていると思いましたよ。正直に。自分はa9ユーザーですしSONY愛が強いのですが、この手の調査、研究、検証は、フラットな気持ちでやることにしていますので、妙な肩入れはしておりません。
まぁ、今回はF4で試しましたが、これがF2.8だったり、開放F2以下のレンズだったりした場合には、合焦率の結果は異なってくるとは思います。ただしこれをやるには、フジが新しい単焦点レンズを発売してくたらいいのに、とは思います。ちなみに、それぞれのメーカーを好きな人は、レンズを買わないと新しいレンズが発売されるのが遠くなることもあるって話を理解して欲しいなぁ。
さて、動画中の訂正をここでやっておきます。
動画開始から約18分ぐらいで出した結果の表が間違っていました。訂正してお詫びいたします。
小数点を入れてしまったというミスです。すみません。
これはモデルさんがフレームアウトしている状態、つまりAFが奥のどこかへ行っているところで、カメラが「顔」を発見してから合焦するまでの時間を算出したものです。カメラが「あ!顔を発見!」って思って「ピントを合わせなきゃ」と動いてくれる姿を想像すると、ちょっとニヤニヤします。それはさておき、全体を通して一番速かった時はa9の40ミリ秒で、最も遅かったケースはEOS Rの224ミリ秒でした。これはボディ内CPUの演算スピードの問題なのか、演算後にAFモーターを駆動させるパワーの問題なのかはわかりません。そもそもEOS Rは秒5コマが最速なので、あまり今回のような「動く人」は不得意のジャンルだとは思います。
ということで訂正は以上です。