ちょっと力作内容が続いたので、ひとやすみします。
これLレンズなんだよ。ただし、マウントの話だけど
私が好きな焦点距離は、以前からも書いている通りで、50mm。短いレンズは、正直あまり得意ではないかな。そんなこともあって、富士の樹海よりも恐ろしいと言われている「レンズ沼」にどっぷり迷っていた頃にも、広角系のレンズにはあまり手を広げなかった。とはいえ、1本ぐらい明るいレンズが欲しかったので、当時に入手したのがこの子。
CANON LENS 35mm F1.5 (Lマウント)
「エエェ!オールドレンズ沼の住人なら、ズミルックスの35mmへ行くんじゃなくて?」
と言われそうだけど、幸いにして35mmっていう焦点距離に興味があまりなかったわけで、この子をゲットだぜ!
いわゆるライカスクリューマウントのカメラを作っていた昔のキヤノンが、「世界最速の広角レンズを作ってやる!」と息巻いた、かどうかは知らないけど、1958年に最速の35mmレンズを世界に向けて発売したそうです。これを見たライカが泡食って、1961年にSUMMILUX-M 35mmをリリースしたとかって話があるとかないとか。1958年の発売当時の価格は35000円で、同列の35mmF2.0が19000円とのことなので、かなり高価なレンズだったことは間違いなさそう。ちなみに昭和33年当時の大卒銀行員の初任給が12700円だそうなので、まぁ、価格の感覚から言ったら、今の大口径レンズの価格と変わりませんな。
レンズの性格としては、暴れ玉というか、まぁ癖が強いね。ズミルックスも大概周辺光量が落ちて、開放では「ホワッ」とした描写だけど、印象としては、そこまでひどくはないような気もします。
んで、α6500を使ったお散歩をするつもりだったので、このレンズを使うと、画角的にはおよそ50mmっぽくなります。つまりレンズの中央部の美味しいところを使う描写ということなので、久しぶりに使ったけど悪い印象は出なかったかな。そのうちA7RM2でも使おうと思っているので、その時はフルサイズな印象をご覧ください。
百日紅ね。夏っぽい花ですよね〜。
太陽が右手上なので、若干フレアが入ってふわっとしています。が、全体的にはしっかりしているかな、って思いません? 私の子の製造年月日がわかりませんが、少なくとも設計は1950年代、つまりざっくりと約60年前のレンズですもの。まぁ、いろいろとSONYに助けられているとは思うけど。
Lマウントレンズなので、マウントアダプターが2個重ねです。Lマウント → Mマウント → M to Eマウント という積み重ね具合。ピントはもちろんミラーレスでエッジ検出するので、シュッと合うし。オールドライカ系マウントのレンズを、そのままLeica M9で使うのもいいけど、SONYで使っても楽しいね。
つーことで、しばらくこの組み合わせで出歩くので、ブログの文章を書くのが辛い時は、写真のみ更新で登場すると思います。