昨日に引き続き風味な話。
で、昨日の話題に出した例のがっかりな高級ラインの広角ズームレンズは、できた写真を見るからにがっかりでした。
広角レンズの醍醐味と言えば、直接が「ピシッ」としている線のダイナミック加減があると思っています。いわゆる光学収差でいうと、歪曲収差がなるべく少ない設計であって欲しくて、その結果の描写が、消失点へ向けての線などの表現が「ピシッ」となることで、広角使いならば大いに感じるであろうエンドルフィンが頭からつま先まで駆け巡るという喜びの原因になります。また多少の樽型や糸まき型の歪曲ならば、ソフトウェア的に補正することが可能です。
んが、あいつの歪曲収差は陣笠型のため、線がウネウネしやがります。加えて像面湾曲もあるらしく、画面周辺でピントが定まらずにピント位置がウネウネしやがります。もちろん非点やコマ収差もありますから、空に向けた日にゃ、星に羽が生えて周囲を飛んでいる状態になっちゃいます。
で、FE 12-24mm F4 Gです。もちろん歪曲収差はあります。他の収差については、夜空で星に向けた撮影ができていないので、どんな性能なのか正確には不明です。あそこまで悪いってことはないでしょうね。とはいえると思いました。
もちろん収差の話だけじゃなくて、SONYレンズに共通する「クリア感」も半端なくありました。決して空気が澄んでいるとは言えない(失礼!)銀座4丁目からの空ですが、スコッっと抜けた空気感ある光をセンサーへ導いているように思えます。
今回ブログへ出している写真は、すべてノーマル設定の同時生成JPEGです。RAWから調整をかければ、もっと光を引き出せると思います。それらはAdobe LightroomやCapture Oneのレンズプロファイルが揃ったあたりにやってみましょう。本日は一旦、端っこのアップをごらんください。
A7RM2 + FE 12-24mm F4 G (24mmの全体)
A7RM2 + FE 12-24mm F4 G (24mmの右下)
A7RM2 + FE 12-24mm F4 G (12mmの全体)
A7RM2 + FE 12-24mm F4 G (12mmの右下)